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参院選 ー あれは一体何だったのか ー(西部邁 特別講義)〜西部邁ゼミナール〜

参院選 ー あれは一体何だったのか ー(西部邁 特別講義)〜西部邁ゼミナール〜

西部邁:評論家 隔月雑誌「表現者」顧問 著書「生と死、その非凡なる平凡」(新潮社)ほか多数、雑誌「正論」へ『ファシスタたらんとした者』を連載中

【ニコ動】
参院選 ー あれは一体何だったのか ー 2016.07.16
http://sp.nicovideo.jp/watch/sm29256452

今村有希
今回は急遽予定を変更しまして、当ゼミナール塾長の西部先生に特別講義をして頂きます。先日行われた参院選では、与党の自民・公明が過半数を取る大勝をおさめました。ようやく改憲への道筋の緒につきましたが、巷では不安視する声が少なくないようです。

今回の選挙結果が何を示すのかお話頂きましょう。宜しくお願い致します

西部邁
あぁどうも。ところであんたは選挙には行かれた?

今村有希
はい、行きました(笑)

西部邁
あぁ〜・・・僕はまぁ行ったかどうかは言いません。

今村有希
はい(笑)

西部邁
それでね、選挙のことを election(エレクション)ということはご存知と思うんだが、élite(エリート)という言葉がありますでしょう?

今村有希
はい。

西部邁
選良。

今村有希
はい。

西部邁
もともとこの、elect(エレクト=選ぶ)、élite(エリート=選良)というのは宗教用語に近くて、「神に選ばれし人々」という意味ね。それがエリートという。

[*「選挙」election、élite 神に選ばれし人々 ]

今村有希
へぇー、はい。

西部邁
昔はやっぱり、良いか悪いかというのは神様の判断だったの。

今村有希
はい。

西部邁
それが「民主主義」になって、民衆が主権者だと。誇張すると、神の如きすごいもんだと、俺たちが選ぶんだと!!

[*「民主主義」 民衆は主権者で、神の如きすごい、俺たちが選ぶ ]

今村有希
フフフ(笑)

西部邁
ん?!

今村有希
スゴイんですね、はい(笑)

西部邁
ね。なかなかこういうね、選挙そのものを冷やかしはじめたら、番組関係者に迷惑を掛けるからこれ以上いいませんけどね。

今村有希
はい(笑)

西部邁
何で今度ね、自公与党は過半数をとったかと。

今村有希
はい。

西部邁
変なんですよね、いま貴女の(冒頭の)説明で憲法・・・改憲のことを言いましたけども、え〜とね、今度与党は憲法のことを表に出さなかったんですよ。

今村有希
あぁ〜。

西部邁
そうでしょう?憲法論議はまだ煮詰まっていないと。どころか、改憲の発議は野党も含めてしっかりと議論して、まぁある程度の了解をとり、国民各位にもいろんな議論をしてもらって状況が煮詰まった段階でなければ改憲には持ち込まないと。

今村有希
(うん)

西部邁
ということを、与党の全てとは言いませんが、首相がそういうふうに言って改憲をかざさなかったんですよ。

[*参院選自民党憲法のことを表に出さず、改憲発議は野党・国民の議論で煮詰めてゆく ]

今村有希
はい。

西部邁
ね?じゃあいったい今度の選挙は何を issue(イシュー)、issueというのは争点という意味ですね、

今村有希
はい。

西部邁
何を争点として(選挙が)行われたのか・・・ということになるのね。

[*今回の参院選は何を争点に・・・]

今村有希
はい。

西部邁
(争点は)憲法じゃなかったんですよ・・・

今村有希
憲法じゃなかった?

西部邁
うん。

今村有希
じゃあ何ですか?

西部邁
それでね、結局は雰囲気的にね、この前に「安保法案改定」ってあったでしょう?

今村有希
はい。

西部邁
それを野党側はね、『戦争法』と呼んでね、けしからん!!と。

今村有希
(うん)

西部邁
でも(参院選の選挙結果は)この野党の喧伝が上手くいかなかったということなんでしょうね。それも当たり前でさ、戦争と言ったって、「侵略戦争」とね、それから「自衛戦争」があるわけでしょう?

今村有希
自衛、はい。

 西部邁
普通、ちょっと頭があるとね、侵略戦争法?・・・そんなことはヤメろよ!!と言う。それで圧倒的支持を得たでしょう。

今村有希
はい(笑)

西部邁
でもね、自衛戦争?・・・それはね、(他国から)攻められたら自衛のために攻め返すのは、

今村有希
守らなきゃいけないですね。

西部邁
仕方ないだろうなぁ〜と思うぐらいのオツムはね、一般選挙民は持っているわけさ。

[*野党側は「戦争法」でけしからんと喧伝も、“侵略” “自衛” 区別する庶民の知恵 ]

今村有希
はい。

西部邁
ところがね、野党は高を括って、「戦争法反対!!」と言えば、みんな戦争は嫌だなと、

今村有希
(うん)

西部邁
もうちょい嫌だなと思った人はいるんでしょうけども、そんなに多数はいなかったということなんですね。ですからこの『戦争法』という野党の宣伝文句がね、だめだったと。

今村有希
はい。

西部邁
日米安全保障条約でしょう?そしたらね、日米同盟の相手はアメリカなわけですよ。アメリカとの同盟強化のために安保法制改定といって、武力も使うこともあるかもしれませんと。前線に行くことがあるかもしれません。地球の反対側に行くこともあるかもしれませんと、こういうふうに言うわけね。

今村有希
はい。

西部邁
で、一般選挙民の多数派はね、一応ね、(安保法制に)大賛成はしなかったんでしょうけど、まぁそうかもなぁ〜と。

今村有希
うん。

西部邁
これだけ(世界が)複雑になれば、(自衛隊は)包帯と赤チンキだけ運んでるわけにはいかないんだろうなと。

今村有希
はい。

西部邁
或いは、みんなが前線でね、この場合はアメリカですけども、前線で同盟国が戦って死んでるのにね、僕らは後ろに控えていますじゃね、これは卑怯者、臆病者扱いされるだろうなぁと。それから、グローバル、グローバル言っているでしょう?

今村有希
はい。

西部邁
ねぇ、だって日本の石油ってのはアラブから来ますから、地球の反対側から来るわけですよ。あっちゃこっちゃでドンパチ起こったら日本もヤバいと。それは地球の反対側まで行くことも・・・そりゃあ急いで行けとは言わないまでも、行くこともあるだろうなぁ〜ぐらいのことは普通の人は考えるもんだから、

今村有希
はい、

西部邁
野党側の戦争法反対というキャンペーンが必ずしも奏功せずと。

[*日米同盟強化のための安全保障改正、複雑なグローバル世界で必要性を認識 ]

今村有希
(うんうん)

西部邁
問題は、どこまで明確か分からないけども、この『アメリカ』ね。日米同盟、その安全保障の相手のアメリカがそんなに立派な国なの?と。

今村有希
(うん)

西部邁
前々はね、結構立派な国だと思ってた。今でも若者たちは海外旅行で一番多いのはカリフォルニアなんですってね?

[*なぜ3分の1は野党に投票、“アメリカ”は立派な国か ]

今村有希
へぇ〜。

西部邁
日本人は長い間、アメリカという国は素晴らしい国だと思ってた。戦争に負けて腰抜かしましたんでね。これね日本人に限らず人類に有りがちなことなんですけど、「勝った者が偉くて、負けた者がダメ」というね。

今村有希
(うん)

西部邁
多数派はそうなんですよ。

今村有希
はい。

西部邁
アメリカはどんなにスゴイ国だろうと、ずーっと思って、まだその残影は残っている。でもいよいよね、この10年、15年、(そうではないことが)バレはじめたんですよ。

今村有希
はい。

西部邁
だってアナタ、イラクだろうがアフガニスタンだろうがウクライナだろうがシリアだろうがね、その前はベトナムか・・・うん、アメリカは外国にいろいろと戦争を仕掛けて次々と失敗、敗れ傷付き、しかも後で調べてみたら、今度はとうとうイギリスが随分時間が遅れて、正式な報告でトニー・ブレア首相(※イラク戦争参戦時)が、『イラク攻撃に参加したのは間違いだった』と。

[*イラク、アフガン、ウクライナ、シリア、ベトナム、外国に戦争を仕掛けて次々と失敗した“アメリカ” ]

今村有希
(うん)

西部邁
アメリカも既に調査委員会の報告があるんですよ。

今村有希
はい。

西部邁
・・・日本だけなの、(それについて)ほとんど無いのが。なんか初めて知ったけど、4頁の(日本の)外務省発表があるんですってね、アメリカは200頁、300頁、イギリスは何千頁というね、

今村有希
はぁー(驚)

西部邁
もう克明に調べまくって、あのバクダッド攻撃は自分たちの間違いであったと。フセイン大量破壊兵器を持っている証拠など握らずに攻め込んでいったと。でもそれだけじゃなくて、その他諸々ね、アメリカは大失敗だと。でもそれは外国が言っているんじゃなくて、アメリカ人自身が、

今村有希
言ってるんですね(笑)

西部邁
大失敗だと、俺たちがやっていることは。で、とうとう今はヒラリーだ、或いはトランプだと言ってね、もう大変なことになっているわけですよ。なんていう国なんだ、俺たちは!と。

安保改定法案で、アメリカと一緒に行動して、アメリカとリスクを共有する、なんて言うけど、共有する相手のアメリカが「?」(クエスチョンマーク)じゃあねぇというね。で、やっぱり「戦争法か!?」と(笑)反与党の票も3分の1は・・・というふうに、一応理論的に解釈するとね、

今村有希
はい。

西部邁
そういうふうに思われてくるんですね。

[*参院選の3分の1の投票は“戦争法か” 米国への懐疑 ]

今村有希
(うん)

西部邁
でもね、実はそういうふうに思う野党側にも大問題があるんですよ!

今村有希
えぇ。

西部邁
それはね、今の野党も次々と党名を変えますんでね、平成もう20何年?

今村有希
8年です。

西部邁
28年か。平成に入る頃からですよ、構造改革だ!!と、抜本改革だ!!と。あれは何だったかと言うとね、『日本をアメリカ風の社会にしよう!!!』と。一言でいうと、グローバリズムというが、グローバル・スタンダード?何をスタンダードにするの?と言うとね、どうもアメリカはこう言っているから、アメリカ式でやろうと、言ってた人が野党にゴッソリいるんですよ。

[*日本をアメリカ風の社会にしようと野党、“構造改革” “抜本改革” “グローバリズム” ]

西部邁
特にいま「民進党」と言ってますけども、主体は(当時)民主党と言われてたもんでしょう。民主党こそはまさにそれを地で行くようにして構造改革だと。で、とうとうね、マニフェスト選挙だと。

今村有希
(うん)

西部邁
あれだけね、3年から4、5年間か・・・マニフェストマニフェストマニフェストと右も左も上も下も、マニュフェストと言わざる人は人に非ずと言う調子で、ふと気付いたら(マニフェストという)言葉は消えて無くなりましたと。

今村有希
はい。

西部邁
あれは恐ろしいもんでね、政策の数値と期限と工程、processね、これを選挙民に選んでもらうと。

今村有希
(うん)

西部邁
僕はその時、大笑いしたんですよ。

今村有希
はい。

西部邁
選挙で政策の具体策まで決めてもらおうというわけ。そしたら国会いらないでしょう?ねぇ。

[*「manifesto」 政策の数値・期限・工程を選挙民に選んでもらう=国会、政治家はいらない ]

今村有希
(笑)

西部邁
国会が要らないのに、どうして議員を選ぶの?と。

今村有希
(うんうん)

西部邁
ねっ?議員を選ぶために選挙をしている。選挙で政策が決まる・・・一般の皆様方が何を考えてらっしゃるのかでござんすかと(笑)繰り返し言ったけどね、同時に僕の意見はどこにも届かなかったけど、そういうことを言った人たちは野党側にゴッソリいるわけさ。自民党側にもいるんですけどね、まぁ野党側に多いことは多いんですよね。

今村有希
はい。

西部邁
だからね、「アメリカを疑え!!」とそう大声で言えない犯罪歴とまでは言いませんが、自分たちがアメリカ万歳!万歳!!みたいなマニフェスト論、構造改革論を・・・まぁただ、自民党だって小泉さんがそれをやっていましたからねぇ、自民党の『小泉改革』というのはそれですからね。

今村有希
はい。

西部邁
うん・・・「もう全部マーケットに任せろ、政府なんか要らねぇ!」という調子でしたから、まぁ、(民主党も小泉も)両方とも同罪なんだけど、ただね、それを売り物にして政治をやってたのは、今の野党側に多いことは多いんですよ。

というのはね、既存の体制というのはなかなか変えられないでしょう、役人もいるし、法律もあるし。それを変えろ!変えろ!変えろ!!と騒ぐのは野党側で、むかし民進党の人たちは(政権交代前は)野党でしたからね、

今村有希
はい。

西部邁
うん、で、蓋を開ければ、「アメリカ流に世の中を変えろ」と言った人たちだから、アメリカを疑えと、アメリカなんかと同盟組んでどうするんだと、リスクを共有して、前線に行き武力を使う
地球の反対側まで行くと侵略戦争に加担することになるぜ、ということを大声で言えないどころか、どうも自分たちの頭も整理つかないというんで、何かさ、この野党側は最初から腰砕けというね。

[*米国流に世を変えると傾き、侵略戦争に加担と言えない ]

今村有希
(うん)

西部邁
もちろん、与党側もデタラメなんですよ。でも野党側はもっとデタラメだということ。そういうことがね、解釈ですけども、やっぱり選挙民には何か、自ずと伝わるのかなぁ。うん、そういう意味で、ぼく「選挙」というのはバカにできないね。最初さ、神様だけに選挙させよ、electionだなんてからかってたけど、そうでもなくてね、

今村有希
ハイ(笑)

西部邁
やっぱり一般民衆は言葉とか概念がはっきりしていなくても、なんとなくね、このグループは口先だけだなとかさ、どうもこれまで言ってきたことと辻褄合わんな、みたいなことを漠然と感じる力はそれは確かにあるんですよね。

[*参議院選挙の投票率54.70%(選挙区) 舌先三寸、辻褄合わない話を感ずる一般民衆 ]

今村有希
はい。

西部邁
投票率は50%を超えたらしいけども、まぁ他の人は何しているか・・・選挙へ行かなかった奴は何を考えているか・・・それはともかくですね(笑)

今村有希
はい(笑)

西部邁
(投票へ)行った人たちは、なんとなくそういうことを感じてまぁこういう結果になったと。

今村有希
うん。

西部邁
それ以上に問題なのはね、本当はね、先ほどの(番組冒頭の)貴女の解説で、『改憲』の道筋がついたと言うけど、ハッキリ言いますが、何もついておりま〜〜せん!!

今村有希
(笑)

西部邁
3分の2を与党側がとったと。まぁ、与党側ったって、大阪維新の会とかね、あぁいうのも改憲派ですからそういうのも入れてね。

[*与党過半数で3分の2改憲勢力、“改憲”の道筋はついていない ]

西部邁
ところがね、自公連合政権の公明党はね・・・すごく公明は(改憲に)控え目なんですよ。

今村有希
はい。

西部邁
公明党は全体として流れについていきますんで、明日明後日どうなるか私の知ったこっちゃありませんけどね、ただあんまり詳しい事をいうとね、公の政党を侮辱することになるから、今あるのは自民党改憲案があってそれを叩き台にして、国会でしっかりと議論しましょうよと。で、どこをどう変えるか相当に丹念に議論して、それも国民各位に知らせて、それで機運が高まったらね、まぁ“改憲の旗印”を掲げる。

でも、僕に言わすと、多分そんなのは10年後じゃないんですか?

[*自民党日本国憲法改正草案の叩き台を議論、“改憲の旗印” を掲げるのは10年後か ]

今村有希
うん(笑)

西部邁
憲法9条の第ニ項ね。つまり陸海空その他の戦力はこれを保持せず、国の交戦権はこれを認めない。・・・誰がどう見たってね、自衛隊は戦力なんですよね。

今村有希
はい。

西部邁
もう自衛隊があることによって、憲法9条第二項はありますけどね、あの自衛隊ができたのは54年(1954年)なんだけど、もうその時から既に『死文』ですと。死んだ文章ですと。

[*憲法9条第二項(死文) 前項の目的を達するため、陸海空その他の戦力はこれを保持しない。国の交戦権は、これを認めない ]

西部邁
江戸時代、明治から続いている古い商家の家訓があるんですよ。

今村有希
はい。

西部邁
「借りた金は返せ」とか、「真面目に働け」とか、「家族は大事にせい」とか、でもみんなだいたいそういうのは埃にまみれてね、年にいっぺん埃を払うぐらいでね(笑)、そりゃあ平凡な事しか(家訓に)書いてませんからね、いちいち読みもしないと。

[*江戸・明治から続く家訓:“借金は返す” “真面目に働く” “家族は大事に” ]

西部邁
まぁ憲法9条第二項はね、文章通り読むと、とんでもないバカげた文章なんだけども、でも、強力な武器を持っているからといってそれを振り回したらダメよとかね、ちょっくらチョッカイかけたからってスグ喧嘩好きよろしく人様に頭突きかましたり、蹴飛ばしたりね、

今村有希
(笑)

西部邁
そういうことやったらダメよというね、まぁ「気をつけなさい」というぐらいの意味ではね、「戦力と交戦には重々気をつけなさい」というぐらいのごく漠然とした意味だというふうに思えばね、まだ9条第二項は生きているとも言えるんですけどね。

今村有希
はい。

西部邁
字義通りに解釈すれば、自衛隊が毎年GNP(GDP)の1%ということは、5兆円使っているんですよ。

今村有希
はー。

西部邁
えぇ、60何年間。

今村有希
はい。

西部邁
これどうすんの?今さら全部使った金はダメでしたと(笑)えぇ?そんな話ね。「違憲だから自衛隊をヤメろ!」ってもうズルくってね、本当にそう思うならさ、自衛隊解体運動を始めなきゃいけないわけでしょう。そしたら、自衛隊を批判している方も本気じゃないんですよね。

[*「自衛隊違憲だ」というが、解体運動は一度も起きていない ]

今村有希
(うん)

西部邁
まぁそんな調子の何もかにもが確たる誤魔化しのなかで進んでいて、そこで今度の参院選もいま言ったように「戦争法」と言いながら、戦争が何であるか、日米安保が何であるか、肝心なアメリカが何であるか。しかも全世界を見渡した時にですよ、イギリスはEUから脱退してヨーロッパ合衆国は崩壊寸前、

今村有希
はい。

西部邁
アメリカには共和党からトランプ(大統領)候補が出てきて、「日本のことなんか知るか!」と言う。「自分の事は自分でやれ!!」と。

[*“戦争” “日米安保” “アメリカは” 何であるか、世界の動乱ははじまる(英国EU離脱、トランプ台頭) ]

今村有希
(苦笑)

西部邁
僕が言ってるんじゃないんですよ、トランプ君が言っている。

今村有希
はい。

西部邁
核武装したけりゃ勝手に自分で核武装して自分で頑張れ!」

今村有希
うん・・・

西部邁
・・・と言って下さってるわけさ(笑)

今村有希
はい。

西部邁
まぁそのうち知らぬの顔の半兵衛で(笑)、だってCIAもペンタゴンもそれからウォール街も全部ヒラリー・クリントンの味方ですから、そう簡単にトランプ君が大統領になるとは思いませんが、その他諸々の全世界、世界動乱の兆しどころかもう現に始まっているわけですよ。

今村有希
はい。

西部邁
そんな中で、さすが日本だけがね、あんなZipangu(ジパング)・・・知ってる?黄金の国ジパング

今村有希
いえ(首を左右に振る)

西部邁
もう黄金なんか無いのにね、黄金の国ジパング。無風地帯の中にいるかのようにして、戦争の何であるかも知らずにして戦争法をめぐって、アメリの何であるかも知らずにアメリカをめぐって、ぼや〜んとした雰囲気の中で選挙が行われ、かくなる結果になりました。

今村有希
はい。

西部邁
それ故に、改憲の道筋は・・・

今村有希
・・・・・(首を左右に振る)

西部邁
まず憲法を、憲法をちゃんと読んだ人が・・・僕は昔読んだんですよ。

今村有希
ハイ(笑)

西部邁
幾つの時に読んだと思う憲法を?

今村有希
・・・・・(笑)

西部邁
正直に言います、48歳になるまでただの1行も真面目には読みませんでした。で、48の時にちょっと事情があって全文克明に読んで、

今村有希
はい。

西部邁
一般選挙民は忙しいんですよ。

今村有希
うん(笑)

西部邁
憲法なんか読んでる暇あったらね、そりゃあ奥さん大事にしたり子供の相手したりね、それが国民の実相ですからね。

[*一般選挙民は忙しく、憲法を読む暇ない国民の実相

西部邁
改憲?・・・いくつも本当はもう棄てたいところがあるし、改正したほうがいいところもあるんですけども、

今村有希
はい。

西部邁
それでもね、改憲の道筋は立ちません。

今村有希
(うん)

西部邁
『それ故、僕の結論は、憲法如きについて、字も知らんことについて口角泡飛ばして賛成反対言ってる暇があったら、もうちょっと自分の身の回りのことについて、異性とはいかに付き合うか、対異性との間にできた子供は如何に育てるか、自分の友人・知人に如何に優しく親切に協力するか、そういうことをしっかり見つめていれば、それがもう憲法よりはずっと大事である!!』

今村有希
うん(笑)

西部邁
憲法憲法、戦争、戦争とよく考えてもいない知りもしないついて、口角泡飛ばす元気も無いクセしてさも泡を飛ばしたようなニセ話は、そろそろジャップの皆様ぜひおやめ下さい。

【次回】
「公共活動のほかに道はなし」 藤井聡内閣官房参与京都大学教授)× 青木泰樹(東海大学非常勤講師・京都大学特任教授)× 西部邁 (評論家・雑誌「表現者」顧問)〜西部邁ゼミナール〜