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錆びついて剥げていく「日本の心」① ゲスト:中山恭子 参議院議員(日本のこころを大切にする党代表) 〜西部邁ゼミナール〜

錆びついて剥げていく「日本の心」① ゲスト:中山恭子 参議院議員(日本のこころを大切にする党代表) 〜西部邁ゼミナール〜


ゲスト:
中山恭子 (日本のこころを大切にする党代表 参議院議員、元駐ウズベキスタン共和国タジキスタン共和国特命全権大使、元内閣府特命・公文書管理担当・拉致問題担当大臣) 【著書】ウズベキスタンの桜(KTC中央出版)国想い夢紡ぎ(万葉舎)


【ニコ動】

西部邁ゼミナール)錆びついて剥げていく「日本の心」① 2016.09.24
http://sp.nicovideo.jp/watch/sm29709129

 


今村有希
今日は、日本のこころを大切にする党代表の中山恭子先生をお招きしました。


中山恭子
宜しくお願い致します。


今村有希
今上陛下が攘夷の御意志を表明されたことを期に、この平成の御世においてうち続いた、いわゆる「構造改革」の騒ぎは日本のこころを強めたのか、それとも弱めたのかが今こそ真剣に振り返らなければならないのではないか?という趣旨で中山先生にお越し頂いたわけです。


中山先生と西部先生は東京大学で凡そ同期であったらしく、忌憚の無い意見交換が行われるのではないかと期待されます。


中山先生は、『国想い夢紡ぎ』(著:中山恭子 万葉舎)という書物を上梓されております。先生、本日は宜しくお願い致します。


中山恭子
宜しくお願い致します。


西部邁
あぁどうもありがとうございます。でも僕まさかねぇ、中山先生が東大でね、僕の1期後輩とは存じ上げず、


中山恭子
ハイハイ(笑)


西部邁
つまり僕の悪行の数々を見ておられたに違いない(笑)


中山恭子
いえいえ(笑)私たち後輩の者にとっては、


今村有希
はい、


中山恭子
西部邁というのはヒーローでしたから、


今村有希
はい。


西部邁
何を言って・・・悪役ね(笑)


中山恭子
あの西部先生にお声をかけて頂けたというだけでも、非常に光栄なことだと思ってます。


西部邁
今日はお声をかけたのは、お世辞じゃなくて、中山恭子先生が非常に正しいことを言っている。ところが、ときどき選挙があるでしょう?


中山恭子
はい、


西部邁
ぜんぜん先生の党が増えない。


中山恭子
はい(笑)


西部邁
この世の中は狂っとるなと(笑)


中山恭子
いや(笑)選挙をやりながらあまり広がっていないなというのは実感できるわけですけど、


西部邁
うん、


中山恭子
考えてみればというよりは当たり前のことなんですけど、日本のこころを大切にしたいという想いを持っているのは、“日本のこころ” というのが何なのかを知っている人たちだけで、


西部邁
うん、


中山恭子
戦後教育を受けた方々というのは、日本のこころなんて全く知らない方が大半ですから、


西部邁
そうなんですよねぇ・・・


中山恭子
だから、大切にしようと言われても何のことかは掴めない・・・。


西部邁
1899年か、


中山恭子
はい、


西部邁
発表されたのはもうちょっと後ですけども、新渡戸稲造内村鑑三が執筆されたのは前々世紀末、


中山恭子
はい。


西部邁
つまり、新渡戸稲造は『武士道』ね。


中山恭子
えぇ。


西部邁
クリスチャンですよ。内村鑑三も同じクリスチャンですが、


中山恭子
そうですね。


西部邁
「代表的日本人」


中山恭子
えぇ。


西部邁
それで、日本人の心は何であるかを言った本なんですね。


中山恭子
はい。


西部邁
理由があってね、当時、外国人が「日本人には宗教教育というのがないのか?!」と、


中山恭子
あっ、はい。


西部邁
「ありません」と。「いったい日本人は自分たちの心を子供たちにどうやって伝えているんだ?」と。「お前たち馬鹿か?!」と言われて、


中山恭子
えぇ、


西部邁
それで自分たちの心は何であるかを。


[*「武士道」新渡戸稲造、「代表的日本人」内村鑑三、宗教教育なく心をどう教えるか外国人に問われる ]


中山恭子
はい。


西部邁
ところが考えてみたら二人とも、新渡戸稲造内村鑑三も日本の心を言うために誰を持ってくるかというと、例えば、内村鑑三でいうと「西郷隆盛」とかですね、そういうことになってくる。 つまり、江戸時代ですよね。


[*西郷隆盛など歴史上の人物の生き方を書いた「代表的日本人」内村鑑三


中山恭子
そうなんですよね。


西部邁
或いは、明治維新の初めでしょう。


中山恭子
はい。


西部邁
僕は敗戦の年に小学校入学ですけども、それはともかくね、戦後もう71年経ちましたが、


中山恭子
はい、経ちましたはい。


西部邁
71年前まではもう忘れましょうと。悪い歴史でしたということですからね。


中山恭子
えぇ今の方たちにとって。


西部邁
だからね、日本の心を具体的に論じよと言われたって、


中山恭子
そうなんですよね。


西部邁
持ってくるものが無いんですよ。


中山恭子
はい。それで選挙で言ってみてもですね、


西部邁
うん、


中山恭子
「大変だ、日本の心が無くなりそうだ!」なんて思っているのは本当にごく僅かな方々で、その方々は真剣に日本の心の大切さというのを分かって下さっているのですが、90何%の方々というのは「日本の心って何だい?」というのが精一杯だったと思うんです。


西部邁
そうですよねぇ。


中山恭子
これは票にはならないなぁという思いがあります。


西部邁
中山恭子先生がおられるということを我々が知ったのは、


中山恭子
はい、


西部邁
例の北朝鮮の日本人の拉致問題ですね。


[*北朝鮮による拉致問題で日本人5人が帰国 ]


今村有希
そうですね。


中山恭子
覚えてますか?


今村有希
はい。


中山恭子
2002年でしたから、


今村有希
2002年、はい。


中山恭子
もう14年前です。


西部邁
14年前になりますか。


中山恭子
はい。何歳だったかしら(笑)


西部邁
生まれてはいるんでしょう?(笑)


今村有希
はい、生まれてはいます(笑)


中山恭子
生まれてはいたんですね(笑)だから、ほとんど例えばいま30歳の方でも中学生くらいだとすると、ほとんど覚えていないっていう・・・


西部邁
そうでしょうねぇ・・・


中山恭子
はい。


西部邁
あのお母さまは、早紀江さん(横田早紀江)が一度テレビでこういうことを言われて、ぼく胸を打たれるというか蓋がる思いがしたんだけども、たった1回きりでしたがね、


中山恭子
はい、


西部邁
私は自分の娘の命を助けたくて言ってるんじゃないんです!!


中山恭子
そうですね。


西部邁
日本人として、自分たちの同胞がこういうことをされていて、・・・しかもね、合計で言えば何百人なんでしょうけど・・・それに対して何の抗議も怒りも、それどころか関心も持たないようなそんなことでいいのか?!ということを問いたいんです!!と。


[*北朝鮮の日本人拉致問題 横田早紀江さんの覚悟 ]


中山恭子
はい。


西部邁
私がこういう運動を、拉致返還の運動をすればするほど、自分の娘の命が仮に存命、生きていたとすれば、こういう運動をすればするほど危なくなるということを私は知っているんです!!ってね。


中山恭子
はい、そうですね。


西部邁
つまり、分かりますでしょう?


今村有希
はい、分かります。


西部邁
そこまで覚悟したひとりの婦人をね、本気で助けようとしないというね。


[*“北朝鮮からの救出運動すれば娘の生命も危うくなる” 横田早紀江さんの覚悟と本気で助けようとしない日本人 ]


中山恭子
そうですね、はい。もちろん「気の毒ね」とか「大変ね」ということは当たり前のこととして考えられますけど、やはりこれは『日本という国、国家の問題』であって、


西部邁
そうですよね。


中山恭子
『国家として自分の国民が外国に人質になって監禁されているのを放置している国、というのはたぶん今の国際社会の中では考えられない、あり得ない。』


西部邁
えぇ。


中山恭子
『だから、ある意味では日本は独立国家としての意識が無い国だと思われても致し方無い』という思いがあってですね、


西部邁
えぇ。


中山恭子
これは国として救出をするという作業が必要だというそんな思いで。


[*国家として救出活動が必要、北朝鮮の日本人拉致問題


西部邁
うん。当時はあの小泉純一郎首相の時ですけどね、


中山恭子
はい。


西部邁
ピョンヤン、平城(平壌)に行かれて、平壌・・・


中山恭子
宣言。


西部邁
平壌宣言を出された。


[*日朝平壌宣言 2002年、小泉首相金正日委員長 ]


中山恭子
はい。


西部邁
僕は実はあの時ね、インテリで言うと僕だけだったんですよ、この平壌宣言に不満である!!と。


中山恭子
そうだったんですか。


西部邁
実は、いわゆるその『拉致問題』と、


中山恭子
はい、


西部邁
それから、『北朝鮮核武装問題』は separate(セパレート)分離して対処するということが確認されたんですね。


中山恭子
はい。


西部邁
そして、日本側も拉致返還のために、金額は忘れましたけども、相当の金額の経済援助をする予定であるというね。 そこで手打ちをしたんですよ。


[*北朝鮮による “拉致” は侵略性を示している。“核武装” 問題と切り離した平壌宣言は間違い ]


中山恭子
はい。


西部邁
核武装の話は政治家として危ない話ですからご返事なさらなくて結構なんだけども、


中山恭子
はい、


西部邁
僕の意見は、中国もロシアもそして北朝鮮核武装している時にですよ、僕は日本が断固核武装していいかどうかまで専門家じゃないから言わないけれども、少なくとも核武装国に囲まれていた時に、『日本の核武装はどうするんじゃい?!』という議論ぐらいはね、これはかつて中川昭一さんが仰ってたことなんですけどね、


中山恭子
そうなんですよね。


西部邁
それをオープンにしてこそ一人前の国民だろうと!いう気持ちが(自身に)あった。


[*核武装諸国に囲まれながら公に議論すらできない国民 ]

 

中山恭子
はい。


西部邁
ちょっとNPT 核不拡散条約のあれ第8条かな。自分の国の周辺事情が危ない時はね、この条約から脱退していいって書いてあるわけですよ!


[*異常事態が自国の利益を危うくしていると認める場合、主権を行使してNPT条約から脱退する権利有する ]


中山恭子
はい。


西部邁
ものすごい危ないわけですよ!アメリカもロシアも中国も・・・ってね。この時にですよ、まぁ(NPTを)脱退するかどうかは別として、脱退について議論しないような、小さい声で言いますよ・・・バカ国民が何処にいるんじゃい!!(*ぜんぜん小さい声じゃなかったですw)


今村有希
(笑)


中山恭子
(今の声が)大きかったですね。


西部邁
大きかった?(笑)


中山恭子
はい(笑)


西部邁
だとしたらね、こんなこと言うと、核武装しちゃだめよというのはね、この国はどう考えても侵略的な国であると。侵略的な性格を露骨に持っている国が核武装するとね、先制侵略攻撃に使う可能性があるから、考えられるから、


今村有希
はい。


西部邁
そうなってくるとそこで話が戻るんですけどね、拉致だけじゃないんですけども、例えば、大韓航空機爆破事件とかね、これ北朝鮮がやったことですけども、


中山恭子
はい。


西部邁
それから偽ドルね。


中山恭子
偽ドル、偽タバコ。


西部邁
その他諸々ね。そしてこの拉致問題も含むと。


中山恭子
はい。


西部邁
ずっと集めていくと、この拉致問題というのは、同時の北朝鮮がどう見ても aggressive(アグレッシブ)な、侵略的な国であると、


今村有希
(頷く)


西部邁
事の一つの決定的な証拠がこの拉致問題であると。


中山恭子
はい。


西部邁
であるが故に、こういう侵略的な国の核武装ね。国際社会の秩序を根元的に乱すからという形で、両者(※拉致問題核武装問題)を連絡させておかないとですよ、それを切り離してしまったらね、たぶん拉致問題では北朝鮮は知らぬ顔の半兵衛を決め込むだろうし、核武装は粛々と進めると。


[*北朝鮮の拉致と核武装を分離した平壌宣言の問題 ]


中山恭子
日本政府そのものがですね、北朝鮮が行っている日本人を連れて行くことに対して、人質にとって監禁しているこの問題に対して、これまで今も続いていますが、日本政府の方針の中で拉致されている日本人を救出しなければならないという考え方が無い!・・・


[*拉致された日本人救出する方針が日本政府にはない ]


西部邁
あっ!


中山恭子
・・・というのが非常に明確に出て、西部先生が仰った『平壌宣言』で拉致問題がどう取り扱われているかというと、「日朝が正常な関係にある中で、生じたこのような遺憾な問題・・・これが拉致問題を指すんですが・・・が、今後再び生じることが無いよう適切な措置をとることを確認した。」なんです。


西部邁
・・・そういう文章ですか!


中山恭子
はい、平壌宣言が。ですから、これまで行った北朝鮮の拉致という犯罪行為については一切触れてない。


[*拉致(犯罪)については一切触れられていない平壌宣言 ]


西部邁
拉致問題など)忘れましょうという感じですか。


中山恭子
そういうことになります。これはいずれにしても致し方ありませんということが明確に平壌宣言には書かれている。


『従って、日本という国は、日本国家は、日本国民が拉致されていても、その救出にあたることは致しません。相手国にお任せします。これが戦後の日本の日本国民に対する本心です!!』


西部邁
そうでしょうねぇ・・・


中山恭子
『はい。国民を守るとか、国防という単語を使うことすら、日本ではタブーだった。この2002年まで。』


西部邁
そうですねぇ・・・それは政府が悪いとか、与党が悪いとか言うよりも、日本国民の全般がそうなんですよね。


中山恭子
(頷く)


西部邁
さる著名なね、まぁ言ってみれば左翼系の文芸批評家が、例の9条の第2項ね。


中山恭子
はい。


西部邁
日本は非武装不交戦でいくということについて、


中山恭子
はい、


西部邁
これは日本人の無意識だから。潜在意識ね。だから、国民投票にかけても間違いなく否決されると。


[*憲法9条は日本人の無意識、国民投票否決と文芸評論家 ]


中山恭子
はい。


西部邁
僕の知ってきた日本人はね、武器、武装ね、「武器イヤだなぁ〜」と。「ケンカ?戦い?イヤだなぁ〜」・・・その程度では無意識にね。


今村有希
はい。


西部邁
うん・・・だから、今の日本人は本当に変でしょう?


中山恭子
そうですね。


西部邁
だって、自衛隊を93%が認めてるのよ。


中山恭子
はい。


西部邁
ところが、自衛隊は明らかに戦力で、交戦可能な。


中山恭子
はい。


西部邁
ところが、9条第2項を死文とみなす、廃止することには、まぁこの前のあれ(※世論調査)で言えば6~7割が反対と。


今村有希
はい。


西部邁
まぁいわゆる統合失調状態なんですね、オツムがね。


[*自衛隊を93%が認めながら、憲法9条第2項の廃止には6~7割が反対する国民 ]


中山恭子
そうですねぇ、全く矛盾した。


西部邁
そう。そしてそれからいよいよ中山先生も行くんですけどね、


中山恭子
はい、


西部邁
僕その文芸批評家もヒドイなぁと思うんだけども、仮にそれが日本人のね、武器持ちたくない、戦いしたかない、まぁそれは無意識でどうしょもないと。


今村有希
はい。


西部邁
ということはですよ、相手に攻められてもね、もうともかく、


中山恭子
ゴメンなさい。


西部邁
ゴメンなさい従いますと。


中山恭子
はい。


西部邁
従僕でも奴隷でもなんでもいいけどね、それもまた日本人の無意識か?と。


今村有希
はい。


西部邁
そうなるでしょう。


中山恭子
そうですね。


西部邁
僕だと、そんな情けない国民相手にこれ以上モノは書きたくない、テレビで喋りたくない、何なんだこいつらはってね!!


[*相手に攻められても従僕・奴隷になる情けなさ ]


中山恭子
そうです、はい、そうですね。


西部邁
そこまで言わないわけね、文芸批評家はね。でもそういう人たちばっかり。


中山恭子
えぇ。情け無い国になってしまっています。


西部邁
例えばだけども、尖閣に小さいといっても中国の公船、おおやけの船が山ほどくると。 或いは、竹島にも(韓国の)与党代表がどっさか来ている。


中山恭子
えぇ。


西部邁
あの背後には実はアメリカなんですね。竹島で言うと、アメリカが李承晩政権、古い政権ですけどね、


[*尖閣周辺への中国船侵入、竹島問題も背後にアメリカ ]

 

中山恭子
はい、


西部邁
まぁ言ってみれば「二枚舌」を使ってね、


中山恭子
そうですねぇ・・・


西部邁
竹島は)日本のものだと日本人には言いながら、李承晩が俺のものだと言った時に、お前たちの言い分も認めないわけじゃないみたい曖昧な返事をするわけ。

 

[*李承晩ライン主張時、日韓に対しアメリカの二枚舌 ]


中山恭子
はい。


西部邁
尖閣についても実はそうであってね、


中山恭子
そうですね。


西部邁
要するに、アメリカが一つの中国で大陸の方に寄るでしょう、


中山恭子
はい。


西部邁
それで、国民党・台湾政権が猛烈に怒るわけですよ、俺たちを裏切るのか?と。「いやいやそういうわけじゃないんだ。お前らの言い分もよく聞いてやるから。」とアメリカも(当時の台湾に)言う。その言い分の一つがですね、「尖閣は台湾のものだと。」


[*尖閣諸島の領有権めぐり台湾がアメリカに反発 ]


今村有希
うん・・・


西部邁
うん、それはそれなりに言い分を聞いちゃった。ところが、実際上はいまや国民党は中国政権にまぁまぁ実質乗っ取られようとしているわけでしょう。


中山恭子
はい。


西部邁
そうすると中国は台湾経由でね、尖閣は俺のものだという理屈が出てくる。


[*尖閣諸島の領有権めぐり、中国は台湾附属を主張 ]


中山恭子
はい。


西部邁
それについてまた日本もね、こんな事態になった元々には5割か10割はともかく、アメリカさんも関係しているでしょう、二枚舌使ったでしょうと。


中山恭子
はい。


西部邁
尖閣で言うとね、


今村有希
はい、


西部邁
施政権は日本にあることを認めると言うんですよ。


中山恭子
はい、そうですね。


西部邁
でも領土権(領有権)については知らないと。勝手に日本と中国でおやんなさいと。


[*日本の施政権は認めるが領有権は知らぬとアメリカ ]


中山恭子
(頷きながら)はい。と言ってますね。


西部邁
これがまた嘘でね。


中山恭子
そうですねぇ。


西部邁
もともと領土とは何かと言うとですね、


今村有希
はい、


西部邁
例えばですよ、貴女(今村)が僕を長い間に渡って支配していると。


今村有希
(目を大きくして)はい、


西部邁
10年50年・・・つまり施政権、管理権、統治権が長きに及んだ時に、周囲にね、西部は今村のもんだと。


中山恭子
ウフフフフ(笑)


今村有希
(笑)


西部邁
つまりそうでしょう、施政権が歴史的に持続した時に領土になるわけさ。


今村有希
はい。


西部邁
別に神様がここは誰の物って決めてるわけじゃあないんですよね。それも二枚舌(※アメリカが口にする尖閣における日本の施政権の是認)によるだと思うけど、それに日本は気付かない。気付こうとしない。依然として “アメリカ頼み” でね、どうにかしてくれるハズだと思い込んで自分ではやろうとしない。


[*施政権の歴史的持続が領土、依然としてアメリカ頼み ]


中山恭子
自分で守るしかないんですよね。


西部邁
そうですよね。


今村有希
国際警察とかが守ってくれたりとかはしないんですか?


西部邁
何処にあるのそんなもん、うん?


今村有希
えーっ!?・・・・無い?(笑)


西部邁
大事な問題なの、貴女が出したことは。


今村有希
大きなテーマではありますね。


西部邁
つまり World Government(ワールド・ガバメント)、世界政府というものは存在しないわけさ。


[*世界政府は存在しない、国連安全保障理事会のみ ]


中山恭子
うん。


西部邁
あるのは国連だけなの国際連合


今村有希
(うんうん)


西部邁
安全保障理事会ね、そこで常任理事国ってあるわけ。常任理事国第二次世界大戦戦勝国ね。


今村有希
はい。


西部邁
順不同で言えば、アメリカ、今でいえばロシア(旧ソ連)、中国、イギリス、フランスとこうなってるわけさ。しかも各国が『拒否権』を持っているわけ。


[*国連安全保障理事会常任理事国戦勝国 アメリカ・イギリス・フランス・ロシア・中国 ]


今村有希
はい。


西部邁
国際警察を作られるとしたらですよ、この場合ですね、常任理事国が “一致” して国連総会にかけて全部説得して、いわゆる「多国籍軍」をね、


今村有希
はい、


西部邁
国連承認の下で多国籍軍をつくって、本来日本のものであるハズの尖閣、日本人であったハズの北朝鮮に拉致された人々、これを取り戻すためにといって、国連承認の多国籍軍が動くしかないわけさ。


中山恭子
うん・・・・


今村有希
はい。


西部邁
ところがそんなことはねぇ・・・


中山恭子
拒否権がありますから。


西部邁
出来るわけがない、拒否権発動でもって。


今村有希
あぁ〜、はい。


西部邁
それでアメリカがこれまで得手勝手にもうあちこち動かしながら、「俺たちが国際警察の代わりをする」とやって、でそれがまた全部失敗したわけさ、イラク以来ね。


[*アメリカは世界の警察やると、イラク攻撃以来失敗の連続 ]


中山恭子
ですね、はい。


西部邁
だから、アメリカはもう動きたくないわけ。『自分の事は自分でやる!!』という構えを持たなきゃいけない。


中山恭子
一つの独立国家であればですね。


今村有希
はい。


中山恭子
アメリカの属国のままでいいということであれば別ですけども。


今村有希
はい。


西部邁
(中山)先生、「プライベート・ライアン」という映画ご存知?4人男兄弟かな、次々とみんな死んでいくんですよ、徴兵されてね。


[*プライベート・ライアン 監督スティーヴン・スピルバーグ:3人の兄が戦死したライアン二等兵の救出作戦 ]


中山恭子
あぁ〜。


西部邁
それで最後の男の子が向こうの捕虜になるんですね。


中山恭子
はい。


西部邁
その時にアメリカ軍がね、『これを放置しておくのは国家として恥である!』と。


中山恭子
うん。


西部邁
private(プライベート)というのは「兵卒」(※private soldier)、二等兵という意味ですね。


中山恭子
あぁ〜、はい。


西部邁
その二等兵のライアン君を救うために、ともかく特殊部隊をつくって徹底的にやると。犠牲も膨大なものなんですよ。


今村有希
うん。


西部邁
簡単に言うと、一人を救うために数百人死ぬようなね。


中山恭子
そうですよね。


西部邁
それでもそれを守らないとね、4人兄弟の家族が全滅するでしょう。


中山恭子
はい。


西部邁
そんなね、家族が全滅するようなことを国家としては放置できないというね。


中山恭子
はい。


西部邁
そういう理屈立ての映画なんですよ。


中山恭子
うん。


西部邁
僕ね、アメリカって国は小さい声で言いますが、大嫌いなんですけどね(※お約束のまた小さくないですw)


中山恭子
はい、


西部邁
それはともかく、こういう映画を作れるだけでも立派なもんですよ!


中山恭子
そうですね。日本は敗戦について、その状況についての映画が無い。


西部邁
本当にそうですね。


中山恭子
映画を作れてないという、ある意味では非常に残念なことの一つだと思いますね。


西部邁
ということで、


今村有希
はい、


西部邁
一回目は終わって、


中山恭子
はい、


西部邁
次の回は、全く残念な国に、ほぼ同世代の我々がいるという話を・・・(笑)


今村有希
(笑)


西部邁
より深めることにします。


中山恭子
はい(笑)


西部邁
今日はありがとうございました。


中山・今村
ありがとうございました。


【次回予告】 錆びついて剥げていく「日本の心」② ゲスト:中山恭子 参議院議員(日本のこころを大切にする党代表)